【伝わりにくいこだわり】

今年初めに新たに向かえ入れたREDWINGの875。人生2足目の875です。以前履いていたベックマンと875アイリッシュセッターは、あまり良い手入れができておらず履きつぶしていまいました･･。

今回の875は長く付き合い、エイジングを楽しむと決めているのです。

マメな手入れをしていると『わずかーな』変化に気付き、それが楽しいのです。

花に水をあげすぎたら枯れてしまう様に、過度な手入れは禁物。

この定期的にくる手入れの時間が、休日の楽しみとなっています。

今回の工程をのせています。

 

お手入れ前がコレ。(埃を被り、皮が乾燥しています)

左足つま先のシミは会社でお花見バーベキューの際の油汚れ･･

あえてこれも味として残しました。

 

このお手入れセットを使い、仕上げていきます。

 

先ずは紐を全て外し、隙間まで埃を落とす為にブラッシングします。

 

ソールの汚れは、レザー用消しゴムが有効な事を発見しました！

 

埃を落としたら、クリームを塗り込みます。

色を濃くしたくないので、『レザークリーム』を使用します。

これは皮に栄養を与えるクリームです。自分は指で直接塗り込む派です。

塗り込んだ後は、塗りムラを整える為にクロスで磨きます。

 

均等に愛情をもってクリームを塗り込んだら、愛情をこめてブラッシングです。

この作業を行う事で、皮の表面にツヤがでます。丁寧に、丁寧に。

 

そして完了！

 

分かります。差が分からない、と言いたい気持ちは分かります。

しかし自分には違いが分かるのです。ツヤが違う。柔らかさが違う。深みが違う。

もう・・なんて言うか表情が違う。

伝わらなくてもいいんです。

 

自分の好きな物をこだわり持って大事にするっていい事だと思います。

年数を重ね、更に深みのある875へと大事に育てていきます。

 

大分営業所　伊藤